妊娠前について

鉄分補給はしっかりと!!
 もしも妊娠前から、お医者さんで貧血気味とか鉄分不足を指摘されていたなら、面倒がらずに鉄分補給を怠らないようにしましょう! なぜかというと、妊娠&出産にはものすごく鉄分を必要とします。もっと言うと、血液がとてもたくさん必要です!お腹の中の赤ちゃんにも、ママにも。 それから出産時には出血しますし、産後はおっぱいで血液が必要です。お腹の中でも誕生後も、赤ちゃんはママからしか鉄分をもらえません。 妊娠後はずっと鉄分が普通より多く必要です。なので、妊娠前に鉄分が不足しているようなら、きちんと補給して、妊娠&出産&産後を乗り切りましょう!
 くぅたんはずっと鉄分不足を指摘されていましたが、放置していました。すると出産直後、気を失って倒れてしまいました 皆さんはそんな事にならないように、きちんと治療しておいて下さい!!
 もともとは鉄分不足でない方も、妊娠&出産で不足する事がありますので、ぜひ鉄分の多い食品やサプリをしっかりと摂るようにして下さい。
 →「鉄分を多く含む食材」はこちら

“冷え”には要注意!!
 妊娠すると“冷え”はとても悪影響です。冬を過ごす時、お腹はもちろんですが、足元や首筋もしっかりと暖かくして下さい。外出時や仕事中に、 少しでも「冷えるな」と思ったらすぐに体を温められるように、ストールや膝かけなどを持ち歩くようにしましょう。出来れば、妊娠を考える時期でない若い頃から、 冬はミニスカートなどを履かないように、体を冷やさないようにして欲しいものですね。

妊娠初期の注意点

基本的に服薬はダメ!!
  妊娠したら、薬を飲むのは控えて下さい!!ついつい飲んでしまった薬が原因で流産したり、 二度と妊娠出来ない体になったという事を見聞きした事があります。 なので、いつも何かしらの服薬をしている方は妊娠したかもしれない時は要注意!妊娠を希望する人は主治医に妊娠したい事を事前に相談し、 薬を続けるべきかも含めて話し合っておきましょう。
 くぅたんは妊娠が分かった直後に39℃の発熱をしました。その時は旅先だったので病院にも行けず、薬も飲めないのでただただ耐えるのみでした。 妊娠直後に39℃も熱を出して、赤ちゃんに身体的な障害が出たりしないかとかとても心配しましたが、生後6ヶ月のゆぅたんは、今のところ何の問題もなく成長していますvv
 赤ちゃんはとても生命力があります。普通の発熱くらいでは問題ないみたい。それよりも何気なく飲んだ薬の方が影響が出るみたいなので、 どうしても服薬が必要な時には、主治医や産婦人科の先生に相談しましょう。

通院する産婦人科を早めに決めましょう!
 妊娠が分かったら、すぐに受診しましょう。くぅたんの個人的な考えでは、家から一番近い産婦人科をオススメします。 なぜなら、妊娠中は何度も健診に行かなければいけませんし、遠いと大変です。それに、近いと緊急の時にすぐに診てもらえるから安心です。
 でも、もっと評判が良い病院が他にあるとか、先生との相性が良くないとかの理由で、家から遠くなる事もあると思います。そんな時は、 出来るだけ公共交通機関で通える産婦人科にしましょう(妊娠したら車の運転は出来るだけ控えたいので)。
 先生がきちんと説明などしてくれるか等、安心して通える病院かどうかは何度か通ってみないと分からないので、出来るだけ早く受診し、 このままこの産婦人科に通うか他を探すかを検討しましょう。また、里帰り出産をするなら、妊娠中期くらいで一度出産する産婦人科を受診しておきましょう。

もしも出血したら…
 まずは慌てず安静にしましょう。出血の色・量・粘度(サラサラかドロドロか)・いつ・どこで・他の症状(腹痛や吐き気などはないか)などをメモしておきます。 安静にしても状態が良くならない場合は、すぐに電話して受診しましょう。夜中でも初診前でも、遠慮する事はありません。 お医者さんの都合よりも、お腹の中の赤ちゃんの状態の方が大切です!!(ちなみに、産婦人科は他のお医者さんよりも時間外の融通がきくと思って下さい。 だって、お産は夜中でも始まるし、その時は遠慮なんてしていられませんよね!だから 時間外に電話して対応が悪い様な産婦人科は 次回から通うのをやめて、別の産婦人科に通院するようにして下さい!

つわりが始まったら…
 くぅたんはとてもとてもつわりが酷く、妊娠悪阻として仕事を休職しなければならない程でした… 24時間ずっと吐きそうで、寝ていても辛い…。ウトウトしても吐き気で起きる。水も何も口に出来ない…。本当に辛くて、けんたんにも八つ当たり。 まだお腹も大きくないし、赤ちゃんがいる実感もないので、妊娠の喜びよりつわりの辛さの方が大きくて、妊娠した事を後悔するほどでした(苦笑)
 つわりがほとんどない方もいらっしゃるでしょうし、つわりが酷くても仕事を休めないとか、上の子がいて休めない等の事情がある方もいらっしゃるでしょう。 つわりがひどい場合は出来るだけ、食べられる時に食べられるものを食べられるだけ口にしましょう。この時期は食べる量を気にしなくても、 赤ちゃんが必要な栄養はほんの少しなので、気にしなくて大丈夫です。
 個人的にこの時に食べやすかったものとしては、アイスクリームでしたvv口の中が冷たくなって、サッと溶けるのでつわりの時も食べれました。 つわりが少しマシになると、なぜか油っこいものが欲しくなりました。例えばフライドポテト!あの塩加減と油加減がたまらなく恋しくなりました(笑) あと、どんなに気持ち悪い時でも、みそ汁のにおいがすると、無性にみそ汁が欲しくなりました。が、食べたら戻す、の繰り返しでした…(死)

つわりが治まってきたら…食べ過ぎに注意!!
 つわりを乗り越えた自分へのご褒美に、いっぱいおいしいものを食べたい気持ちはとっても分かります!食べられないストレスから解放されたので、 食べたかったものを思いっきり食べたいですよね!分かります。でも、食べたい物の中から2つだけ選んで下さい。その2つを存分に味わったなら、 他の食事は栄養バランスと塩分に気をつけましょう!今までつわりがひどかった分、体が少し楽になる事と食べられる喜びで、たくさんたくさん食べてしまいます! だって、ご飯がおいしいもんっで、食べ過ぎて急激に太って、先生に怒られます。少なくともくぅたんはそうでした(笑)
 つわりで体重が減った分を取り戻すのは良いのですが、“急激に”増えるのは腎臓に負担がかかって、ママにも赤ちゃんにも悪影響があるらしいです。 おいしいご飯をゆっくりよく噛んで味わって、赤ちゃんのためにも“急激に”体重を増やすのは避けましょう。

塩分は控えめに…
 塩分は1日7.5g未満を心がけましょう。塩分は私達の食材や調味料の中に意外にたくさん入ってます。例えば化学調味料のダシの粉末は塩分が多いので、 使うのは控えて下さい。すべてのおかずの味が「薄っ!」と感じるくらいが良いです。塩分をとり過ぎると、妊娠高血圧症候群のリスクが高まります。 妊娠高血圧症候群で、お腹の赤ちゃんが危険な状態になって、緊急帝王切開をする事態になる事もあります。赤ちゃんが正期産(37週)まで、 ママのお腹で育てるのがやはり一番良いので、そういう事態にならないように注意しましょう!

  • 塩分を控えるコツ
    • ダシを効かせる
    • 酸味(レモン・酢など)や香り(ごま・しそなど)を利用する
    • 加工食品は避ける
    • 外食は控える

無理なダイエットは禁物!!
 妊婦さんがもともと痩せていたり、妊娠中の体重増加が少なかったりすると、生まれる赤ちゃんの体重が少ないらしいです。それは何となくイメージ出来ますよね。
 でも、赤ちゃんは出生時の体重が少ないほど、高血圧の割合が高い傾向があり、また、インスリンの働きが弱いなど糖尿病になるリスクが高かったらしいです。 調査した中で体重が一番少なかったグループでも、男児の平均体重が約2,800gと、特別に小さいわけではありません。
 胎内が栄養不足になると、胎児の体内で低栄養に対応しようと変化が起き、それが成人になって栄養が足りた状態になると悪さをするのではないかと 考えられているようです。専門家は「妊娠を希望する女性は不必要なダイエットをせずに、やせ過ぎに注意して欲しい」と話している。 (朝日新聞 平成24年5月30日)

 くぅたんも実はやせ気味タイプです。で、実際に生まれたゆぅたんは2,734gで、一般よりも低体重です。心配ですね…
 少し前は『小さく産んで大きく育てる』のが良い(小さい方が産みやすいから??)と言われていたらしく、くぅたんも実際に小さく生まれて、小さい方が可愛いし 「やったー♪」なんて思っていましたが、出生体重が少ない赤ちゃんは将来、生活習慣病になるリスクが高くなるなんて…ショックです
 くぅたんの場合はつわりが治まるとどんどん食べて、先生に「こんなに急に体重が増えたら良くない!」と怒られるほどだったのですが、切迫早産で入院して 病院食になった途端、体重増加がピタッと止まってしまい、太れませんでした。病院食は栄養バランスはバッチリなんですが、何せ少ないっ!!

栄養バランスを考えて!
 さて、それでは妊婦さんはどんな食生活を心掛けたらいいのでしょうか。妊娠前の体格に応じて、妊娠中にどれくらいの体重にしたら良いのか、目安が示されている。

体重増目安表
BMI
体格の指標(BMI)(=体重(s)÷身長(m)2)
体重増の目安
18.5未満 9〜12s
18.5〜25未満 7〜12s

 妊婦さんに限りませんが、たんぱく質やビタミン、炭水化物など、いろんな食材を1日3食バランスよく食べて、栄養の偏りがないようにしましょう。 特に、 鉄分葉酸カルシウムは意識して摂取するようにして下さい。

  • 鉄分を多く含む食材・・・しじみ、青魚の内臓(さんまの丸焼きなどが食べやすい)、納豆、小松菜 など
  • 葉酸を多く含む食材・・・ブロッコリーなどの緑黄色野菜、納豆などの豆類、いちごなどの果物
  • カルシウムを多く含む食材・・・牛乳、小魚、木綿豆腐、ごま、納豆、チーズ、小松菜 など
 納豆が食べられる方は納豆を食べましょう♪

流産・切迫流産について

 くぅたんは簡易検査で妊娠が分かった後、以前から決めていた旅行へ行きました。すると旅先で高熱を出してしまい、次の日すぐに帰って産婦人科へ行きました。 すると、切迫流産と言われてしまいました。胎嚢(赤ちゃんが入ってる袋)は通常丸い形をしていないといけませんが、くぅたんのお腹の中の胎嚢はペチャッと 押しつぶされた様な形でした…。出血はなかったのですが、先生は「ここまで来たら、後は安静にして、赤ちゃんに頑張ってもらうしかない。赤ちゃんが強かったら 無事でいてくれるし、赤ちゃんが弱かったら流れてしまう。これは誰が悪いというものではなく、これが自然の摂理なんです。赤ちゃんの生命力を信じましょう」 と言っていました。 幸いにも、くぅたんのお腹の中の点ほどしかない小さな赤ちゃんは頑張って留まってくれて、今ではゆぅたんとして元気な笑顔や泣き顔を振りまいてくれてますvv でも、結局くぅたんの場合は原因は分からずじまいでした。日ごろの無理が祟ったのか、旅行がいけなかったのか、体質だったのか…。
 くぅたん自身が体験して調べてみて知った事ですが、流産や切迫流産を経験する妊婦さんはかなりの割合でいらっしゃるみたいなんです。なので、 ここで少しまとめてみました。

流産とは…
 妊娠反応が陽性とでて、子宮内に胎児または胎嚢が確認された後、胎児または胎嚢の成長が停止した状態・胎児が死亡した状態で、 妊娠22週未満を流産、妊娠12週未満を初期流産といいます。原因はほとんどが染色体異常と言われていて、その場合ママに責任はありません。
 流産率は15%〜20%ぐらいらしいです。結構確率高いと思いませんか?他人事とは思わずに、出血や腹痛があれば「安静第一!仕事なんて後から何とかなる!」 の心意気で、寝て下さい!

切迫流産とは…
 妊娠22週未満の時期に出血や下腹部痛が出現して「流産になりかけている」状態。胎芽(胎児の前の状態)または胎児の心拍は確認できる状態。
 くぅたんは妊娠5週目でこの状態になりました。赤ちゃんはまだエコーでも点にしか見えませんが、トクトクと心臓らしきものが動いているのが分かりました。 くぅたんは出血はなかったのですが、激しく出血して、妊娠を維持するために手術をしなければならない事もあります。くぅたんも、もう少しで手術が必要な状態にまで 緊迫した状態でした。

流産の原因

  • 胎児側の要因
    • 染色体異常などの異常
    • 羊水過多などの胎児付属物の異常
    • 多胎妊娠  など
 流産の原因としては、以上の場合がほとんどの様です。
  • 母体側の要因
    • 子宮筋腫などの子宮の異常
    • 黄体機能不全など卵巣の異常
    • 甲状腺異常などの内分泌疾患  など
 その他、原因不明の事も多いです。くぅたんも結局原因不明だったので、何か腑に落ちない感じです。2人目妊娠の時にも流産の回避の仕方が分からないし…。



ソフロロジー式分娩法

ソフロロジーって何?
 ソフロロジーとは、分娩時のイメージトレーニングや呼吸法を妊娠中に繰り返し行うことによって、分娩時の痛みなどに対する不安を無くし、 リラックスしてお産に取り組む分娩法です。分娩のイメージトレーニングや痛みに対する考え方を変えることで、痛みなどで分娩時にパニックになることもなく冷静に、 リラックスして出産することができます。
 人は痛みが起こると自然と体に力が入ってしまうものです。陣痛も独特のすごい痛みが起こります。その間、ママが体に力を入れると呼吸が浅くなり、 赤ちゃんに必要な酸素が届かなくなり、赤ちゃんが苦しくなります(>_<) そしてママもずっと力を入れてる事により、体力を消耗してしまいます…。 そのような事にならないように、出産が近づいたらイメトレを行うと良いです。

具体的にはどうするの?
 妊娠中からイメージトレーニングを行います。やわらかいカーペットの上にでもあぐらを組んで座り、背筋を伸ばし、大きくなったお腹に手をあてて、 目を閉じて体全体の力を抜き、リラックスします。そしてゆっくり長く深呼吸を行います。
 赤ちゃんは、ママの吸った酸素を取り入れて呼吸しています(実際は血液から酸素をもらっています)。なので“赤ちゃんにたくさん酸素が届け〜!”と念じながら、 大きくゆっくりと息を吸います。そして、たくさんの酸素を効率よく取り入れるために、大きく息を吐きます。この深呼吸が陣痛が起った時にとても大切になるので、 実際に陣痛が起った時に慌てないように、陣痛が起こった時の事を想像しながら練習するのです。大きく、ゆ〜っくり。
 陣痛というのは、赤ちゃんが出てこようとする時に必要な作用なのです。陣痛の痛みというエネルギーを使って、赤ちゃんは狭い狭い産道を通って 生まれてきます。確かに陣痛の痛みはとても痛いです!でも、痛いからといって体に力を入れてしまうと、赤ちゃんが苦しみます。 陣痛の痛みは赤ちゃんが生まれるのに必要なエネルギーで、陣痛が起ってる間は赤ちゃんが頑張ってるのです。 そう思うと、陣痛が起こってる間、ママも頑張れますよね!痛いからこそ、大きく深呼吸をして、赤ちゃんに酸素を送ってください。

  • 陣痛中にママがする事
    • 陣痛が起こってる間、ママは出来るだけ“大きく息を吸って、大きく息を吐いて”を繰り返し、 赤ちゃんにたくさんの酸素を送ってあげましょう!陣痛は約1分くらいです。大きな深呼吸を2〜3回すれば一旦痛みが引きます。頑張りましょう!
    • 陣痛の痛みが引いたら、体の全ての力を抜いてダラ〜っとして、呼吸を整えて下さい。おでこにしわが寄ってませんか? 肩が上がってませんか?腕も足もダラ〜っと脱力してますか?お腹に力が入ってませんか?お尻の穴を開く感じで体のどこにも力を入れず、 リラックスしてください。

 基本的にはこれだけです。痛いけど、それは赤ちゃんが生まれてくるのに必要なエネルギーで、赤ちゃんが出来るだけ苦しまずに生まれてこれるように、 ママは深呼吸で赤ちゃんに酸素を送り、体の力を抜いて赤ちゃんが狭い産道を通りやすくする。これだけです。
 でも、実際とても痛いので、陣痛がくるとパニックになるママも少なくないです。でも、パニックになると赤ちゃんもママも危険になる事も…。 そのような事にならないように、しっかりと分娩時をイメージしてトレーニングしましょう。
 産婦人科によってはソフロロジー分娩を取り入れてるところもあります。そこで出産する方は、そこで開かれるプレママ教室で説明があると思うので、 ぜひ参加して下さい。ソフロロジーを行っていない産婦人科の場合でも、ご自身でイメトレを行うことが出来ます。 また、ソフロロジーのイメトレ用のCDもあります。そのCDでイメトレを行い、陣痛が来て産婦人科に行ったら、そのCDを病院でかけてもらうと良いですね。


目 次
カテゴリー
  • 妊娠前について
  • 鉄分補給はしっかりと!!
  • “冷え”には要注意!!
  • 妊娠初期の注意点
  • 基本的に服薬はダメ!!
  • 通院する産婦人科を早めに決めましょう!
  • もしも出血したら…
  • つわりが始まったら…
  • つわりが治まってきたら…食べ過ぎに注意!!
  • 塩分は控えめに…
  • 無理なダイエットは禁物!!
  • 栄養バランスを考えて!
  • 流産・切迫流産について
  • 流産とは…
  • 切迫流産とは…
  • 流産の原因
  • ソフロロジー式分娩法
  • ソフロロジーって何?
  • 具体的にはどうするの?